▼ 目次
はじめに
新規出店に向けて物件探しをしているオーナー様は、テナント募集で「居抜き」と表示されているのを見たことがありませんか?今回はこの「居抜き物件」について、言葉の意味やメリット・デメリットを解説します!
∇この記事はこんな方におススメ!
・新規出店に向けて物件探しをしている店舗オーナー様
・居抜き物件とスケルトン物件の違いを知りたい方
・店舗づくりに向けて物件の基本情報を身に付けたい方
「居抜き物件」の言葉の意味
以前のテナントが使用していた基礎設備(空調、トイレ、電気、給排水等)をはじめ、内装や造作が残っている物件のことです。一方で、こうした設備や内装、造作が一切ない建物の躯体(構造)だけの状態をスケルトンと呼びます。
※まれに厨房機器が残っている場合があります。
居抜き物件のメリット
以前のテナントが同業態だった場合については、居ぬき物件は設備や家具をそのまま使用できるため、以下のメリットを得られます。
➀設備や家具にかかるコストを抑えられる。
②開業までの時間を短縮できる。
例えば飲食店では、初期段階にて設備工事費がかかるため、これらの設備を流用できる居ぬき物件では初期費用削減につながります。また、カウンターを再利用することで内装・造作費の削減にもなります。
居抜き物件のデメリット
一方で、しっかりリサーチしていないとこんな問題に直面するかもしれません。
➀家具や内装がお店の雰囲気に合わない。
②かたちが決まっているためデザイン性の幅が狭まる
➀の問題があると、結局解体工事が必要になったり、設備や造作を取り換える必要があったりします。造作譲渡料がかかっている場合は、それに加えて工事費が必要になるとスケルトン物件を借りて一から工事したときと同じくらいの費用が必要になるかもしれません。更に、間取りやデザインにこだわりがあり、理想とするお店のイメージがはっきりしている場合は②に注意が必要です。以前のテナントの設備機器や内装が残されている居ぬき物件にすると、解体・改修工事をしないと理想のお店を実現することが難しくなってしまうかもしれません。
居抜き物件の注意点
上記のデメリットを踏まえて、居ぬき物件を検討する際の注意点を3つご紹介します。
➀家具や内装、設備の状態を確認しよう。
残されたものが実際に使用可能か、どのくらいの期間使用されていたものなのかを確認しましょう。特に空調機器や厨房設備は高額なので、使えなかったということがわかると想定外の費用が掛かります。
②以前のテナントの撤退理由を確認しよう。
例えば営業不振で撤退した場合は「あまりお客さんが入っていなかった場所」というイメージを引きずる場合もあるため、業態が似たお店を開業する際は注意しましょう。
③物件の状況と事業内容を擦り合わせよう
換気量や水圧、更にテナントビルの場合は使用可能な電気の分配量が、事業内容と見合っているかどうかを確認しましょう。事業内容によっては消防設備を追加する必要があるかもしれません。
おわりに
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